2026年9月18日

赤ちゃんのおしりが赤くなり、「おむつかぶれかな?」「自宅で様子を見ても大丈夫?」と心配になったことはありませんか。
おむつかぶれは、医学的には「おむつ皮膚炎」と呼ばれます。赤ちゃんによくみられる皮膚トラブルですが、カンジダなどの感染症や、別の皮膚疾患が隠れていることもあります。
今回は札幌市中央区の桑園オリーブ皮膚科クリニックが、おむつ皮膚炎の原因、自宅でできるケア、皮膚科を受診したほうがよい症状について解説します。
おむつ皮膚炎とは?
おむつ皮膚炎とは、おむつが触れる範囲に生じる赤みや湿疹の総称です。
赤ちゃんの皮膚は大人より薄く、皮膚を外部の刺激から守るバリア機能も未熟です。そこに尿や便、汗、蒸れ、摩擦などの刺激が加わることで炎症が起こります。
こまめにおむつを交換していても、下痢をしているときや汗をかきやすい時期、体調を崩しているときなどには発症することがあります。おむつかぶれができたからといって、保護者のケアが不十分ということではありません。
おむつかぶれの主な原因
1.尿や便による刺激
皮膚が尿や便に長く触れると、皮膚のバリア機能が低下します。特に便には皮膚を刺激する消化酵素が含まれているため、下痢や排便回数が多いときは、おむつ皮膚炎が起こりやすくなります。
2.おむつの中の蒸れ
おむつの中は湿度が高くなりやすく、皮膚がふやけて刺激を受けやすい状態になります。気温の高い時期や、衣服を着せすぎたときは汗も影響します。
3.皮膚をこする刺激
おしりふきで何度も強くこすったり、汚れを落とそうとして洗いすぎたりすると、かえって炎症が悪化することがあります。
4.おむつやスキンケア用品によるかぶれ
おむつ、おしりふき、石けん、保湿剤などに含まれる香料や保存料などが刺激となり、接触皮膚炎を起こす場合があります。
普通のおむつかぶれとカンジダ皮膚炎の違い
一般的なおむつ皮膚炎では、おしりや太ももの付け根など、おむつが直接触れやすい部分に赤みがみられます。一方、皮膚のしわの奥は比較的きれいに保たれることが多いのが特徴です。
これに対して、カンジダという真菌による「カンジダ皮膚炎」では、次のような症状がみられることがあります。
皮膚のしわの中まで赤くなる
境界のはっきりした鮮やかな赤みがある
赤みの周囲に小さな赤いブツブツが広がる
通常のケアをしても改善しない
抗菌薬を使用したあとに発症した
カンジダ皮膚炎には抗真菌薬が必要です。見た目だけでは判断しにくいこともあるため、自己判断で薬を塗り続けず、皮膚科や小児科を受診しましょう。
また、黄色いかさぶた、膿、じゅくじゅくした傷、水ぶくれなどがある場合は、とびひなどの細菌感染を伴っている可能性があります。
自宅でできるおむつかぶれのケア
おむつをこまめに交換する
尿や便に触れる時間を短くすることが基本です。排便に気づいたら、できるだけ早めに交換しましょう。
ぬるま湯でやさしく洗う
赤みが強いときは、おしりふきで何度もこするよりも、ぬるま湯でやさしく洗い流す方法がおすすめです。洗ったあとはタオルでこすらず、そっと押さえるように水分を取ります。
おしりふきを使う場合は、アルコールや香料を含まない、刺激の少ない製品を選びましょう。
皮膚を乾かす時間をつくる
室温に配慮しながら、数分でもおむつを外して皮膚を乾かすと、蒸れの軽減につながります。札幌の冬は室温が低くなりすぎないよう、無理のない範囲で行ってください。
保護剤を使用する
ワセリンや亜鉛華軟膏などの保護剤は、尿や便が皮膚に直接触れるのを防ぐ働きがあります。
おむつ交換のたびに保護剤をすべてこすり落とす必要はありません。便などで汚れた部分だけをやさしく除き、その上から塗り足すことで摩擦を減らせます。
避けたほうがよいケア
石けんで何度も洗う
おしりふきで強くこする
香料やアルコールを含む製品を使う
ベビーパウダーや消毒薬を使用する
おむつをきつく締める
こうしたケアは皮膚への刺激となり、症状を悪化させることがあります。
市販薬を使っても大丈夫?
軽いおむつかぶれであれば、ワセリンなどの保護剤で改善することがあります。
一方、赤みが強い場合にはステロイド外用薬、カンジダ皮膚炎には抗真菌薬、細菌感染には抗菌薬など、原因に応じた治療が必要です。
おむつで覆われる部分は薬が吸収されやすいため、特に乳児へのステロイド外用薬は、種類・強さ・使用期間を適切に選ぶ必要があります。以前処方された薬や家族の薬を自己判断で使用するのは避けてください。
皮膚科を受診したほうがよい症状
次のような場合は、早めに皮膚科または小児科へご相談ください。
2~3日ケアしても改善しない
赤みが強くなっている、範囲が広がっている
皮膚のしわの中まで赤い
周囲に小さな赤いブツブツが増えている
水ぶくれ、膿、黄色いかさぶたがある
皮膚がむけて出血している
痛みが強く、おむつ交換のたびに激しく泣く
発熱や元気・食欲の低下を伴う
短期間に何度も繰り返す
特に発熱、ぐったりしている、哺乳量が減っているなど全身症状がある場合は、早めの受診が必要です。
よくある質問
Q.おむつかぶれは何日くらいで治りますか?
軽いおむつ皮膚炎であれば、こまめなおむつ交換と保護剤の使用により、数日で改善することがあります。2~3日たっても改善しない場合や、悪化する場合は受診しましょう。
Q.お風呂に入れても大丈夫ですか?
基本的には入浴して問題ありません。ただし、熱いお湯や強い石けんは避け、患部をゴシゴシこすらないようにしてください。
Q.保育園には行けますか?
一般的なおむつ皮膚炎だけであれば、通常は登園を控える必要はありません。ただし、とびひなどの感染症が疑われる場合は、医療機関や保育園に確認してください。
Q.皮膚科と小児科のどちらを受診すればよいですか?
どちらでも相談できます。赤みや湿疹の診断、カンジダや接触皮膚炎との見分け、外用薬の選択については皮膚科が専門です。発熱や食欲低下などの全身症状がある場合は、小児科への相談もご検討ください。
札幌でおむつかぶれにお困りの方へ
おむつかぶれの多くは適切なスキンケアで改善しますが、カンジダ皮膚炎や細菌感染、接触皮膚炎などが隠れていることもあります。
「保護剤を塗っても治らない」「赤いブツブツが増えてきた」「どの薬を使えばよいかわからない」という場合は、自己判断で薬を使い続けず、皮膚科へご相談ください。
札幌市中央区・桑園周辺で赤ちゃんのおむつかぶれにお困りの方は、桑園オリーブ皮膚科クリニックまでお気軽にご相談ください。

