2026年9月08日

札幌市中央区桑園にある桑園オリーブ皮膚科クリニックの院長こと米田明弘です。
「指に小さなできものができた」
「足の裏に硬いものがある」
「いぼは放置しても大丈夫?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
一般に「いぼ」と呼ばれるできものには複数の種類がありますが、皮膚科で狭い意味の「いぼ」という場合、多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じるウイルス性疣贅を指します。なかでも、手足などによくみられるものを尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼びます。
いぼは自然に治ることもありますが、長く残ったり、数が増えたり、ほかの部位へ広がったりすることがあります。また、魚の目やタコ、別の皮膚疾患と見分けにくい場合もあるため、気になる場合は皮膚科で診断を受けることをおすすめします。
いぼとは
いぼは皮膚にできる小さな盛り上がりで、多くはウイルス感染によって起こります。
特に「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれるタイプが一般的です。
いぼの原因
尋常性疣贅は、HPVが皮膚の小さな傷から入り込むことで発症します。
皮膚を引っかいた部分や手荒れのある場所、足の裏などにできやすく、子どもから大人まで幅広い年代にみられます。いぼを触った手でほかの部位に触れることなどにより、自分の皮膚の別の場所へ広がることもあります。
いぼの主な特徴
尋常性疣贅には、次のような特徴があります。
皮膚が硬く盛り上がっている
表面がザラザラしている
手指、手のひら、足の裏などにできやすい
一つだけでなく、周囲に複数できることがある
通常は痛みやかゆみが少ない
足の裏にできるいぼは、体重がかかるため皮膚の内側へ食い込むように広がり、歩くと痛むことがあります。見た目が魚の目やタコに似ていますが、原因と治療方法は異なります。
「いぼだと思っていたものが別のできものだった」ということもあるため、自己判断で削ったり、市販の器具などで取ったりすることは避けましょう。
うつることはある?
ウイルス性のいぼは、接触によって広がる可能性があります。ただし、触れた人すべてに必ず発症するわけではありません。皮膚に小さな傷がある場合や、皮膚のバリア機能が低下している場合などに感染しやすくなります。
家庭では、いぼをむやみに触ったり、爪でいじったりしないことが大切です。触った後は手を洗い、タオルや足拭きマットの共用にも注意しましょう。
いぼは自然に治る?放置しても大丈夫?
いぼは免疫の働きによって自然に消えることもあります。しかし、治るまでに数か月から数年かかる場合があり、いつ治るかを予測することはできません。
その間に、次のような変化が起こることがあります。
数が増える
周囲やほかの部位へ広がる
大きく、厚くなる
足の裏では歩行時に痛む
治療に時間がかかるようになる
小さく、数が少なく、症状がない場合には経過をみる選択肢もありますが、増えている場合や日常生活に支障がある場合は、早めにご相談ください。。
皮膚科で行ういぼの治療
いぼの状態、できた場所、年齢などを確認し、治療方法を選びます。
液体窒素による凍結療法
液体窒素でいぼを凍結し、ウイルスに感染した組織へ刺激を与える治療です。尋常性疣贅に対して広く行われています。
治療中や治療後に痛みが出たり、水ぶくれや血豆ができたりすることがあります。また、一度で治るとは限らず、状態に応じて複数回の通院が必要です。特に足の裏のいぼや、厚くなったいぼは治療が長期化することがあります。
外用薬・内服薬など
いぼの部位や状態によって、外用薬や内服薬などを組み合わせる場合があります。ただし、すべての治療がすべての方に適しているわけではありません。診察のうえで治療方法をご提案します。
市販薬を使ってもよい?
市販薬で対応できる場合もありますが、そもそもウイルス性のいぼではない可能性があります。特に足の裏のできものは、魚の目やタコとの区別が難しいことがあります。
誤った薬を使用したり、必要以上に皮膚を削ったりすると、痛みや傷の原因になります。診断がつかない場合や、使用しても改善しない場合は皮膚科を受診してください。
皮膚科を受診する目安
次のような場合は皮膚科への受診をおすすめします。
数が増えている、周囲へ広がっている
徐々に大きくなっている
足の裏にあり、歩くと痛い
出血する、色や形が変化している
長期間治らない
顔や爪の周囲など、治療に注意が必要な場所にある
いぼかどうか自分では判断できない
急に大きくなる、出血を繰り返す、色や形が不規則といった場合には、いぼ以外の皮膚疾患を除外する必要があります
よくある質問
Q. いぼは自然に治りますか?
A. 自然に治ることもありますが、長くかかることが多く、広がる可能性があります。
Q. いぼはうつりますか?
A.
ウイルス性のいぼは接触によって広がる可能性があります。ただし、接触した人すべてに発症するわけではありません。患部をいじらず、触った後は手を洗いましょう。
Q. 治療は痛いですか?
A. 液体窒素治療では多少の痛みを伴うことがありますが、短時間で終わることが多いです。
Q.治療は1回で終わりますか?
A.
一度で治るとは限らず、複数回の治療が必要になることがあります。できた場所、大きさ、厚さ、治療への反応によって期間は異なります。
気になる場合は早めに相談を
いぼは早めに治療を行うことで、広がりを防ぎやすくなります。
気になる場合には、どうぞ皮膚科にご相談ください。
札幌市中央区、桑園にある桑園オリーブ皮膚科クリニックでは
皮膚科専門医が診察を行い、症状に応じた治療をご提案しています。
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