2026年10月08日

札幌市中央区桑園にある桑園オリーブ皮膚科クリニックの院長こと米田明弘です。
円形脱毛症は「ストレスが原因」と思っていませんか?
確かに、強いストレスや生活環境の変化をきっかけに発症するケースはあります。しかし現在では、円形脱毛症はストレスだけで起こる病気ではなく、主に「免疫の異常」が関係する疾患と考えられています。
今回は、円形脱毛症の原因や症状、進行しているときにみられるサインについて、札幌の皮膚科医が解説します。
円形脱毛症は「免疫の異常」が関係する病気です
本来、免疫は細菌やウイルスなどから体を守る大切な働きをしています。
ところが円形脱毛症では、この免疫が誤って自分の毛根を攻撃してしまいます。その結果、毛の成長が止まり、円形に髪の毛が抜ける症状が現れます。
このような免疫の異常が起こる背景には、いくつかの要因が関係しています。
円形脱毛症を発症しやすい体質
円形脱毛症の発症には、体質が関係しています。
特に、アトピー性皮膚炎やアレルギー体質のある方では、免疫のバランスが崩れやすく、円形脱毛症を発症しやすいことが知られています。
また、家族内で発症することもあり、遺伝的な要素も関与していると考えられています。
甲状腺の病気を合併することがあります
円形脱毛症に関連する疾患として、見落とされやすいものに甲状腺機能異常があります。
バセドウ病や橋本病といった甲状腺の病気を合併することがあり、脱毛の背景に全身的な異常が関係している場合もあります。
そのため、診察の結果、必要と判断した場合には血液検査を行い、甲状腺の状態を確認することがあります。
ストレスはあくまで「きっかけの一つ」です
ストレスや生活環境の変化は、円形脱毛症を発症する「きっかけの一つ」と考えられています。
ただし、ストレスだけで発症するわけではありません。円形脱毛症は、免疫の異常や体質、遺伝的な要素など、複数の要因が重なって起こる病気と理解することが大切です。
円形脱毛症の代表的な症状
円形脱毛症は、脱毛の数や広がり方によって、いくつかのタイプに分けられます。
単発型
脱毛している部分が1か所だけのタイプです。一般的には、比較的軽症とされています。
多発型
円形の脱毛が複数みられるタイプです。脱毛部分が徐々に増えたり、それぞれがつながって範囲が広がったりすることがあります。
全頭型
脱毛が進行し、頭部全体に広がるタイプです。
汎発型
頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛、体毛などにも脱毛が及ぶタイプです。
円形脱毛症が進行している可能性があるサイン
次のような変化がみられる場合は、円形脱毛症が進行している可能性があります。
短期間で脱毛している部分が増えている
脱毛の範囲が広がっている
後頭部や生え際に沿って脱毛が広がっている
眉毛やまつ毛にも脱毛がみられる
爪に小さな凹凸(点状陥凹)がみられる
これらの所見がある場合には、現在の状態を正確に把握し、治療の必要性を判断するためにも、早めに皮膚科を受診することが重要です。
自然に治ることもありますが、進行することもあります
円形脱毛症は、自然に改善することもある病気です。
その一方で、脱毛している部分が増えたり、範囲が広がったりすることもあります。そのため、見た目だけで自己判断せず、現在の状態を正確に把握することが大切です。
また、円形脱毛症は「生活習慣が悪いから」「シャンプーが合っていないから」といった理由で発症する病気ではありません。必要以上に自分を責める必要はありません。
円形脱毛症に気づいたら札幌の皮膚科へご相談ください
円形脱毛症は、適切な評価と治療によって改善が期待できる病気です。
治療が必要かどうかは、脱毛している範囲や数、進行の程度、発症してからの期間などによって異なります。
突然の脱毛に気づいた方や、脱毛の範囲が広がっている方は、自己判断で様子を見続けず、一度札幌の皮膚科へご相談ください。
札幌市中央区、桑園にある桑園オリーブ皮膚科クリニックでは
皮膚科専門医が診察を行い、症状に応じた治療をご提案しています。

