2026年8月04日

皆様、こんにちは。
札幌市中央区桑園にある桑園オリーブ皮膚科クリニックの院長こと米田明弘です。
先日、仙台にて開催された「日本美容皮膚科学会」に参加してまいりました。 美容皮膚科の世界は日々進歩しており、常に最新の知見をアップデートすることは、患者様に安全で効果的な医療をお届けするために欠かせません。今回の学会でも、日々の診療に直結する素晴らしい学びが多くありました。
「肝斑」と「酒さ」に対する最新の知見
今回の学会では、当院でもご相談の多い「肝斑」や「酒さ(赤ら顔)」について、非常に深い知見を得ることができました。
①肝斑は「表皮」だけでなく「真皮層」も重要
これまで肝斑は、表皮に溜まったメラニン色素(しみ)の問題として捉えられがちでした。しかし最新の研究では、肌のより深い層である「真皮層」の環境や炎症が、メラニンの過剰生成に大きく関与していることが分かってきました。表皮のメラニンを減らすだけでなく、真皮層まで見据えた根本的なアプローチが、今後の肝斑治療において非常に重要になります。
②酒さ(赤ら顔)の保湿は「皮脂量」に合わせた対応を
また、酒さでお悩みの患者様を詳しく観察すると、皮脂の分泌量にはかなりの個人差があることも改めて整理されました。「赤みや敏感肌=とにかくしっかり保湿」という一律の対応ではなく、お一人おひとりの皮脂量や肌状態に合わせたオーダーメイドのスキンケア・保湿指導が必要不可欠です。
学会で得た知見から答える!よくあるQ&A
Q. 肝斑の治療で、日常のスキンケアや内服薬が重要なのはなぜですか?
A. 表皮だけでなく、奥にある「真皮層」へ無用な刺激を与えないためです。
肝斑は表皮のメラニンだけでなく、肌の奥にある「真皮層」の炎症も深く関与していることが最新の研究で分かっています。そのため、毎日の洗顔でゴシゴシ擦るなどの刺激を与えると、真皮層にまで影響が及び、肝斑が悪化・長引く原因になります。最新の知見に基づき、内服・外用治療とあわせて「真皮に負担をかけない適切なケア」を徹底することが、改善への大きな鍵となります。
Q. 赤ら顔(酒さ)なのですが、しっかり保湿した方が良いですか?
A. 実は「とにかくたっぷり保湿」が逆効果になる場合もあります。
酒さの患者様は皮脂量に大きな個人差があります。皮脂が多いタイプの方が重ためのクリームなどで過剰に保湿すると、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。ご自身の「皮脂量」に合わせた適切な保湿ケアを選ぶことが大切です。
🔬最新の美容医療機器を視察
併設された企業展示ブースでは、開発が進む最新の美容医療機器を数多く見学・体感してきました。
真皮層へアプローチできるデバイスや、肌の赤み・質感改善に特化した最新機器など、今後の美容医療の可能性を実感する展示ばかりでした。今回得た情報をもとに厳選し、当院の治療ラインナップの拡充やさらなる効果向上に活かしていきたいと考えております。
最後に
「長年、肝斑や赤ら顔で悩んでいる」「自分の肌に合うスキンケアが分からない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。最新の医学的エビデンスに基づき、お肌に寄り添った最適なご提案をさせていただきます。
今後とも桑園オリーブ皮膚科クリニックをどうぞよろしくお願いいたします。
当院では皮膚科専門医が複数名体制で診療を行い、それぞれの経験を活かした質の高い医療の提供に努めています。

