「ヒーライト」とは、近赤外線と呼ばれる波長の光を皮膚に照射する、医療用のLED治療器です。LEDと聞くと、家庭用の美容機器や照明を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、医療用であるヒーライトは、照射パワーや深達度が全く異なります。
590nmと830nmという2つの特定の波長を組み合わせることで、皮膚の深層部(筋肉層)までエネルギーを届け、細胞を「充電」させて活性化させるのが最大の特徴です。
ヒーライト
ヒーライト

「ヒーライト」とは、近赤外線と呼ばれる波長の光を皮膚に照射する、医療用のLED治療器です。LEDと聞くと、家庭用の美容機器や照明を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、医療用であるヒーライトは、照射パワーや深達度が全く異なります。
590nmと830nmという2つの特定の波長を組み合わせることで、皮膚の深層部(筋肉層)までエネルギーを届け、細胞を「充電」させて活性化させるのが最大の特徴です。
ヒーライトが肌に効く科学的な理由は、「コラーゲンの生成」と「ミトコンドリアの活性化」にあります。
人間の細胞の中には、エネルギーを作り出す「ミトコンドリア」という器官があります。加齢やストレスで細胞が疲れると、このミトコンドリアの働きが弱まり、肌の老化や不調につながります。
ヒーライトの光エネルギーは、このミトコンドリアに直接働きかけ、細胞のエネルギー源である「ATP(アデノシン三リン酸)」の産生を爆発的に増やすことで細胞を活性化させる施術です。

よく患者様から「家で使うLED美顔器と何が違うのですか?」とご質問をいただきます。
最大の違いは「光の強さ(出力)」と「深さ」です。
ヒーライトは1800個もの高密度LEDを搭載しており、家庭用機器とは比較にならないほど強力なエネルギーを、均一に照射できます。
これにより、皮膚表面だけでなく、皮下組織や筋肉層までしっかりと光が届き、血流促進やリンパの流れの改善、深部のコラーゲン生成といった「医療レベル」の効果を発揮します。

ヒーライトは「魔法の光」と呼ばれることがあるほど、その守備範囲は広大です。シミやシワといった美容のお悩みから、傷の回復、さらには育毛まで、多岐にわたる効果を解説します。
アンチエイジング(シワ・たるみ改善)
ヒーライトの最も代表的な効果は、強力なアンチエイジング作用です。830nmの近赤外線は、肌の奥にある「マクロファージ(免疫細胞)」や「線維芽細胞」を活性化させます。これにより、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌の密度が高まり、小じわやたるみが内側から改善していきます。即効性として肌のツヤやハリを感じられ、継続することで「老けにくい肌」を作ることができるため、10年後のお肌のための投資として最適です。
ダウンタイム軽減・創傷治癒促進
ヒーライトは、他の治療の「回復」を早める効果が非常に高いことでも知られています。例えば、レーザー治療後の赤み、手術後の傷跡や内出血、火傷などのダメージを受けた肌にヒーライトを照射すると、抗炎症作用により治りが格段に早くなります。また、痛みを緩和する神経ブロック効果もあるため、施術後のヒリヒリ感を抑えることができます。「ダウンタイムを短くしたい」「早く綺麗になりたい」という方には、他の施術との併用を強くおすすめしています。
「ニキビ治療」と「育毛・発毛促進」
ヒーライトは、ニキビ治療や頭髪のお悩みにも有効です。ニキビに対しては、原因菌であるアクネ菌の殺菌効果や、皮脂腺の炎症を抑える効果があり、治りにくい大人のニキビやニキビ跡の赤み改善に役立ちます。また、頭皮に照射することで、毛母細胞を活性化させ、頭皮の血流を促進します。これにより、髪にコシが出たり、抜け毛が減ったりという効果が期待できるため、薄毛治療(AGA治療)の補助療法としても、男女問わず多くの方がヒーライトを利用されています。
ヒーライトの最大のメリットは、痛みやダウンタイムがほとんどないことです。レーザーのように熱い思いをしたり、針のようにチクッとしたりすることは全くありません。感覚としては、「日向ぼっこをしているような温かさ」です。施術中に心地よくて眠ってしまう方がほとんどです。施術直後からメイクが可能で、肌に跡が残ることもないため、大切なイベントの直前でも、仕事の休憩時間でも、いつでも気軽に受けていただけます。
2つ目のメリットは、他のどんな美容医療施術とも組み合わせができる点です。ピーリング、レーザー、HIFU、脱毛、注入治療など、どんな施術とも相性が良く、むしろ併用することでその効果を高めます(相乗効果)。例えば、HIFUの後にヒーライトを行えば、リフトアップ効果を高めつつ赤みを抑えられます。ケアシスS(導入治療)の前に行えば、細胞が活性化して薬剤の浸透が良くなります。「いつもの治療にプラスワン」するだけで、満足度を大きく引き上げてくれるのがヒーライトの魅力です。
ヒーライトは、長期的な効果だけでなく、施術直後の変化も感じやすい治療です。照射直後、顔全体のむくみが取れてフェイスラインがすっきりしたり、血行が良くなって顔色がパッと明るくなったり(トーンアップ)します。また、目の周りの眼輪筋の緊張がほぐれるため、目が開きやすくなり、ぱっちりとした印象になることもあります。「今日は疲れているな」という時にヒーライトを受けるだけで、顔の印象が元気になります。
患者様からヒーライトについてよくいただくご質問をまとめます。
目的によりますが、アンチエイジングや育毛目的であれば、最初の1ヶ月は週に1〜2回、その後はメンテナンスとして月に1回程度受けていただくのが理想的です。他の施術(レーザーなど)と併用する場合は、その施術のたびに受けていただくと、ダウンタイムが軽減され効果的です。
ヒーライト単体でシミを消すことは難しいですが、ターンオーバー(肌の代謝)を促進することで、メラニン色素の排出を助ける効果はあります。シミ治療のメインはレーザーや光治療(ソラリ)で行い、その補助としてヒーライトを併用すると、より早く透明感のある肌を目指せます。
ヒーライトには副作用がなく、体への負担もないため、基本的には妊娠中でも受けていただける安全な治療です。ただし、妊娠中はホルモンバランスの変化で肌が敏感になっていることがありますので、必ず医師にご相談の上で施術を行ってください。

医療用LED「ヒーライト」について、その細胞レベルでのメカニズム、多彩な効果、メリット・デメリットを医師の視点で詳しく解説しました。ヒーライトは、「痛くない」「ダウンタイムがない」「気持ちいい」という、美容医療の常識を覆すようなストレスフリーな治療器です。単体でのアンチエイジングケアとしてはもちろん、他の治療効果を底上げする「縁の下の力持ち」としても非常に優秀です。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌市の桑園オリーブ皮膚科クリニックにお気軽にご相談ください。
