ケアシスSで導入できる代表的な薬剤の一つが、成長因子(グロースファクター)を豊富に含む「ペップビュー」という製剤です。成長因子は分子が大きいため、従来のイオン導入では入らない成分の代表格です。ケアシスSを使ってこれらを真皮層まで届けることで、細胞の再生が促進され、肌のハリや弾力が回復します。小じわの改善、肌の修復、アンチエイジングに非常に高い効果を発揮します。
ケアシス
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はじめまして。札幌市の桑園オリーブ皮膚科クリニックです。札幌・北海道は、冬場の暖房使用期間が長く、年間を通して湿度が低いため、他の地域と比べて肌の乾燥に気を遣う必要があります。当院では定期的な肌メンテナンスやレーザー治療後のケアに「ケアシスS(CareSys-S)」という治療をオススメしております。

「ケアシスS(CareSys-S)」とは、エレクトロポレーション(電気穿孔法)という技術を用いた、最新の経皮導入機器です。イオン導入の進化版として位置づけられ、美容先進国である韓国をはじめ、日本国内の多くのクリニックで導入が進んでいます。ケアシスSの最大の特徴は、45℃からマイナス20℃まで温度調節ができる「クライオ(冷却・温熱)システム」を搭載している点です。これにより、単に成分を導入するだけでなく、温めて肌をリラックスさせたり、急速に冷やして引き締めたりといった、複合的なアプローチが可能になっています。
ケアシスSが採用しているエレクトロポレーションとは、特殊な電気パルスを皮膚に流すことで、細胞膜に一時的に微細な穴(隙間)を開ける技術です。この「電気の穴」を通じて、美容成分を肌の奥(真皮層)まで浸透させます。通常、皮膚には強力なバリア機能があるため、分子の大きい成分(ヒアルロン酸や成長因子など)は、表面に塗るだけでは奥まで浸透しません。しかし、ケアシスSは電気の力で物理的に通り道を作るため、分子の大きさに関わらず、有効成分を大量に肌の深部へ送り届けることができます。穴は一時的なもので、施術後すぐに閉じるため、痛みや傷跡が残ることはありません。

これまで一般的だった「イオン導入」と、ケアシスS(エレクトロポレーション)は、似ているようで全く異なる技術です。イオン導入は、電気の反発力を利用して成分を押し込む方法ですが、ビタミンCなどの「分子が小さく、イオン化できる成分」しか導入できないという限界がありました。一方、ケアシスSは、分子の大きさやイオン化の有無に関わらず、様々な薬剤を導入可能です。その浸透力は、イオン導入の約20倍とも言われています。つまり、ケアシスSを1回受けることは、イオン導入を20回受けるのと同等の浸透効果が期待できると考えられています。より確実な効果を求めるなら、ケアシスSが推奨されます。
ケアシスSは導入する薬剤によってカスタマイズできる点が大きな魅力です。患者様のお悩み(乾燥、シミ、エイジングケア)に合わせて、最適な製剤を選定します。

ケアシスSで導入できる代表的な薬剤の一つが、成長因子(グロースファクター)を豊富に含む「ペップビュー」という製剤です。成長因子は分子が大きいため、従来のイオン導入では入らない成分の代表格です。ケアシスSを使ってこれらを真皮層まで届けることで、細胞の再生が促進され、肌のハリや弾力が回復します。小じわの改善、肌の修復、アンチエイジングに非常に高い効果を発揮します。

「TAプラス(トラネキサム酸・VC)」はレナトスTAプラスのリニューアルされたもので、メラニンの生成を抑えるトラネキサム酸やビタミンC、ヒアルロン酸が高濃度で配合されています。これらを導入することで、シミやくすみ、肝斑の改善が期待できます。
ケアシスSに搭載されているクライオ(冷却)機能は、マイナス20℃までヘッドを冷却することができます。この強力な冷却効果により、開いた毛穴をキュッと引き締める効果があります。また、レーザー治療などの施術直後にケアシスSを行うことで、肌のほてりや赤み、炎症を急速に鎮静させることが可能です。薬剤を導入しながら同時に冷却を行うことで、血管が収縮し、導入された成分が肌内部に長時間留まる「閉じ込め効果」も期待できます。
ケアシスSは、単体での治療はもちろん、他の治療との組み合わせでも真価を発揮します。皮膚科専門医が考える、ケアシスSの主なメリットを4つご紹介します。
ケアシスSの最大のメリットは、痛みやダウンタイムが一切ないことです。「針を使わない注射」と言われますが、痛みは全くありません。むしろ、ひんやりとしたマッサージを受けているような感覚で、施術中に眠ってしまう方も多いほどです。施術直後からメイクが可能で、赤みや腫れが出ることもありません。痛みに弱い方や、大切な予定の直前に肌のコンディションを整えたい方に、ケアシスSは最もおすすめできる治療の一つです。
2つ目のメリットは、他の美容医療施術との「組み合わせ(コンビネーション治療)」における相性の良さです。例えば、IPLやレーザー治療、HIFU、脱毛などの施術を受けた直後の肌は、熱を持って乾燥しやすい状態になっています。このタイミングでケアシスSを行うと、冷却効果で炎症を抑え、開いた毛穴から有効成分を効率よく浸透させることができます。「レーザーの効果を高めつつ、ダウンタイムを緩和する」という一石二鳥の効果が得られるため、当院でもセットでの施術を推奨しています。
ケアシスSは、肌質を選ばずに受けられる点も大きなメリットです。レーザー治療は、日焼けした肌や、ひどい乾燥肌、アトピー性皮膚炎の方には刺激が強すぎて行えない場合があります。しかし、ケアシスSは電気の力を使うだけで、皮膚を傷つけたり熱を与えたりしないため、敏感肌の方でも安心して受けていただけます。むしろ、セラミドやヒアルロン酸を導入することで、肌のバリア機能を修復し、健康な肌質へ導くことができます。乾燥が厳しい北海道の冬には、まさに救世主のような治療です。
4つ目のメリットは、やはりその圧倒的な「浸透力」です。高価な美容液を毎日自宅で塗っていても、その成分のほとんどは肌の表面(角質層)に留まり、蒸発してしまいます。ケアシスSを使用すれば、有効成分の約80%~90%を肌の深部まで届けることができると言われています。同じ薬剤を使用しても、塗布のみの場合と比較して効果の実感が段違いです。効率よく美肌を目指すなら、ケアシスSによる導入が賢い選択と言えるでしょう。
患者様からケアシスSについてよくいただくご質問をまとめます。
肌への負担がないため毎日でも受けられる治療ですが、効果を持続させるための目安としては、2週間~1ヶ月に1回のペースをおすすめしています。結婚式などのイベント前には、1週間おきに集中して受ける方もいらっしゃいます。
申し訳ございませんが、ケアシスSは微弱な電流を体内に流すため、妊娠中の方や、心臓ペースメーカーをご使用の方への施術はお断りしております。授乳中の方は問題なく受けていただけます。
単体でも、十分な保湿・美白・肌質改善効果を実感していただけます。特に乾燥が気になる時や、肌荒れを起こしている時は、ケアシスS単体の施術が非常に有効です。もちろん、レーザー治療とセットにすると、鎮静効果と浸透効果の相乗作用が得られるため、より満足度は高まります。

この記事では、エレクトロポレーション機器「ケアシスS」について、その仕組み、イオン導入との違い、メリット・デメリットを医師の視点で詳しく解説しました。ケアシスSは、痛みやダウンタイムなしで、有効成分を肌の奥深くまで大量に届けることができる、非常に優れた導入治療です。「乾燥」「くすみ」「小じわ」といったお悩みはもちろん、レーザー治療後の「鎮静ケア」としても、自信を持っておすすめできる施術です。毎日のスキンケアに限界を感じている方、ダウンタイムのない治療で肌を底上げしたい方は、ぜひ一度ケアシスSの効果をご体感ください。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌市の桑園オリーブ皮膚科クリニックにお気軽にご相談ください。
