
手湿疹や手荒れは、皮膚のバリア機能が低下することによって起こる炎症性疾患です。私たちの手の皮膚は、外部の刺激から体を守るために、皮脂や角質層がバリアのような役割を果たしています。しかし、そのバリア機能が何らかの原因で壊れてしまうと、さまざまな刺激が皮膚の内部に侵入し、炎症を引き起こしてしまうのです。
手湿疹を引き起こす原因は、大きく分けて外部からの刺激とアレルギー反応の2つに分類されます。
外部からの刺激
洗剤やシャンプー、アルコール消毒液に含まれる化学物質、また、紙や段ボールなどの物理的な摩擦が原因でバリア機能が破壊されます。特に、医療従事者や美容師、飲食業など、仕事で水やお湯、洗剤を頻繁に使用する方は注意が必要です。私の経験でも、料理人や主婦の方から「冬場になると手がボロボロになる」というご相談を多く受けます。
アレルギー反応
ニッケルやクロムなどの金属、ゴム手袋のラテックス、また、植物や化粧品などに含まれる特定の成分がアレルゲンとなり、アレルギー性接触皮膚炎を引き起こすことがあります。当院でも、パッチテストで原因を特定し、適切な治療と生活指導を行うことで症状が改善したケースが多数あります。
