粉瘤は、医学的には「アテローム」とも呼ばれ、皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に皮脂や角質が溜まってできた良性の皮膚腫瘍です。体のどこにでもできますが、特に顔、首、背中、耳の裏などに多く見られます。
粉瘤
粉瘤

「体にコリコリとしたしこりがある」「なんだか臭いがする」と悩んでいませんか?皮膚の下にできたしこりは、多くの場合「粉瘤(ふんりゅう)」かもしれません。粉瘤は、放置するとどんどん大きくなったり、炎症を起こして痛みや腫れを伴うこともあります。
粉瘤は、医学的には「アテローム」とも呼ばれ、皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に皮脂や角質が溜まってできた良性の皮膚腫瘍です。体のどこにでもできますが、特に顔、首、背中、耳の裏などに多く見られます。
粉瘤の明確な原因はまだ解明されていませんが、いくつかの要因が関連していると考えられています。
毛穴の詰まり
毛穴の奥にある袋状の組織が、何らかの原因で皮膚の表面に開口しなくなり、その中に皮脂や角質が溜まり、徐々に大きくなっていきます。
遺伝的要因
体質的に粉瘤ができやすい方もいると言われています。私の経験でも、ご両親も粉瘤を繰り返していたという患者様を多く診察してきました。
「痛くないから大丈夫」と安易に粉瘤を放置すると、以下のような問題が起こることがあります。
炎症を起こして大きく腫れる
溜まった皮脂や角質に細菌が感染すると、炎症を起こし、赤く大きく腫れて強い痛みを伴うことがあります。この状態を炎症性粉瘤と呼び、自壊(自然に破裂すること)すると、膿や悪臭のあるドロドロとした内容物が出てくることがあります。
再発を繰り返す
炎症を起こして内容物が出ても、袋状の組織が残っている限り、何度でも粉瘤は再発します。根本的な治療には、この袋状の組織を摘出する必要があります。
粉瘤は、初期の段階では痛みもなく、放置されがちですが、症状が進行すると日常生活に支障をきたすこともあります。
粉瘤は、その状態によっていくつかのタイプに分けられます。
非炎症性粉瘤
皮膚の下にコリコリとしたしこりがあり、中央に黒い小さな点(開口部)が見えることがあります。痛みはなく、ゆっくりと大きくなります。
炎症性粉瘤
しこりが赤く腫れて、触ると熱を持ち、強い痛みを伴います。膿が溜まっていることが多く、破裂することもあります。
粉瘤の根本的な治療は、外科手術で原因となっている袋状の組織を摘出することです。

局所麻酔を行った後、粉瘤部分を傷跡が凸凹しないように、ラグビーボール状に切開し、中の袋を取り除いたのち縫合いたします。手術時間は癒着していなければ概ね20分以内に終了します。
炎症を起こしている粉瘤は、まず炎症を鎮める治療を行います。
切開排膿(せっかいはいのう)
腫れて痛む炎症性粉瘤は、まず小さく切開して中に溜まった膿を排出させます。炎症が落ち着いてから、改めて手術で袋状の組織を摘出します。
| 手術料金(保険適用) | 8,800〜16,500円程度 ※3割負担の場合 |
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粉瘤は、放置すると炎症を起こしたり、再発を繰り返したりする厄介な皮膚のできものです。しかし、正しい診断と適切な治療を行えば、根本的に治すことができます。
「このしこりは粉瘤だろうか?」と少しでも気になることがあれば、早めに皮膚科にご相談ください。私たち桑園オリーブ皮膚科クリニックは、札幌市の地域の皆様の皮膚の健康を守るお手伝いをしたいと考えています。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌市の桑園オリーブ皮膚科クリニックにお気軽にご相談ください。
