2026年3月16日

「顔がかゆい」「赤みや湿疹が出てきた」
このような症状で皮膚科を受診される方は少なくありません。
顔の皮膚は体の中でも特に薄く、外部からの刺激を受けやすい部位です。そのため、乾燥や化粧品、皮膚の病気などさまざまな原因でかゆみが生じることがあります。顔のかゆみの原因はいくつか考えられるため、症状の特徴を知ることが大切です。
乾燥
顔のかゆみの原因として最も多いのが乾燥です。
皮膚の水分が不足すると皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。その結果、かゆみや赤みが出ることがあります。
特に冬は空気が乾燥しやすく、暖房の影響もあり皮膚が乾きやすくなります。また、洗顔のしすぎや強い洗浄剤の使用も乾燥を悪化させる原因になります。
接触皮膚炎(かぶれ)
化粧品やスキンケア用品、日焼け止め、マスクなどが原因となり、皮膚に炎症が起こることがあります。これを接触皮膚炎と呼びます。
突然赤みやかゆみが出た場合や、新しい化粧品を使い始めた後に症状が出た場合には、かぶれの可能性があります。原因となる物質を避けることが大切です。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能が低下しており、乾燥やかゆみが起こりやすくなります。顔や首などに湿疹が出ることも多く、かゆみを伴う赤みや皮膚のざらつきがみられることがあります。
症状が繰り返し起こる場合には、適切な治療とスキンケアが重要になります。
脂漏生皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い部分に赤みやかゆみが出る皮膚の病気です。
鼻の周り、眉毛の周囲、額、髪の生え際などに症状が出やすいのが特徴です。
皮膚の常在菌や皮脂の分泌などが関係していると考えられています。
酒さ(しゅさ)
酒さは、顔の赤みやほてりを伴う慢性的な皮膚疾患です。頬や鼻を中心に症状が出ることが多く、赤みやヒリヒリ感に加えて、軽いかゆみを伴うこともあります。
酒さでは
紫外線
アルコール
温度変化
刺激の強いスキンケア
などが症状を悪化させることがあります。湿疹やかぶれと見分けがつきにくい場合もあるため、診断が重要になります。
皮膚科受診の目安
顔のかゆみがある場合、次のような症状があれば皮膚科での診察をおすすめします。
かゆみが続く
赤みや湿疹が広がる
市販薬で改善しない
繰り返し症状が出る
顔の皮膚は刺激に敏感なため、自己判断での治療が難しい場合もあります。
気になる症状がある場合
顔のかゆみは比較的よくみられる症状ですが、原因によって治療方法は異なります。乾燥やかぶれなど軽いものから、治療が必要な皮膚疾患が隠れていることもあります。
症状が続く場合や悪化する場合には、どうぞ皮膚科にご相談ください。

